お宮の松 熱海エリア
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熱海を一躍有名にした小説の舞台
尾崎紅葉の名作『金色夜叉(こんじきやしゃ)』は、1897年(明治30年)から1902年(明治35年)まで読売新聞に掲載されました。この作品が爆発的な人気を呼び、舞台となった熱海の名も全国に知れ渡ることになります。
サンビーチからほど近い国道135 号線の緑地沿いには、貫一がお宮を足蹴にして立ち去る場面を表現した「貫一・お宮の像」と小説にちなんだ「お宮の松」があります。現在の松は1966年(昭和41年)に植え替えられた2代目で、樹齢300年を超える初代の松は切り株へと姿を変えて2代目の隣に展示されています。
1903年(明治36年)に尾崎紅葉が36歳の若さで他界したため小説は未完に終わりましたが、貫一とお宮の物語は演歌となり、バイオリンの伴奏にのって日本中へと広まっていきました。
熱海の名を全国に知らしめた小説家
尾崎紅葉は学生時代に初めて熱海を訪れたと伝えられています。『金色夜叉』でお宮が足蹴にされた場所を探す人が増えたことから、1919年(大正8年)に紅葉の門人・小栗風葉による句が刻まれた「金色夜叉の碑」がお宮の松の傍に建立されました。貫一とお宮が作中で別れた日にあたる1月17日には、「尾崎紅葉祭」が開催されています。
基本情報
住所 | 静岡県熱海市東海岸町 |
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電話番号 | 0557-86-6218(維持管理室) |
アクセス | ・JR熱海駅より徒歩約15分 ・熱海駅バスターミナルより熱海港・紅葉が丘方面行きバスで約5分。「お宮の松」下車すぐ |