SNSでシェアする

八重姫が我が子を弔うために建立した寺院

伊豆・伊東の豪族であった伊東祐親(すけちか)の娘である八重姫とその夫・江間小四郎の発願により、鎌倉時代初期に創建された西成寺が始まりと伝えられる寺院。もとは真言宗でしたが、1596年(慶長元年)に宗銀によって曹洞宗に改宗され、寺号も最誓寺(さいせいじ)と改められました。
創建の目的は、八重姫が源頼朝との間に授かり、幼くしてその命を断たれた千鶴丸(千鶴御前)の菩提を弔うためといわれ、本堂には八重姫が奉納したという「千鶴丸地蔵尊」が寺宝として安置されています。

最誓寺は、伊東温泉(伊東市内)に点在する「伊東七福神」と呼ばれる寺社のひとつで、延命長寿の福徳を授ける神様・寿老人が祀られています。七福神めぐりをすると、水難・火難・盗難など七つの災害がのぞかれ、生命財産が守られ、七つの幸福を授かるといわれ、多くの人が巡拝しています。樹齢600年の大ソテツ(市指定天然記念物)も見どころのひとつ。

平氏隆盛の世に散った幼い命

平氏に仕える伊東祐親の三女・八重姫は、源頼朝との間に千鶴丸(千鶴御前)を授かりますが、当時は平氏が権勢をふるう時代。源氏と関係を結ぶことを忌避した祐親によって千鶴丸は松川の上流(稚児が淵)に沈められてしまいます。八重姫も江間小四郎に嫁がされますが、夫に乞うて千鶴丸の菩提を弔うため西成寺(最誓寺)が創建されました。

関連人物

基本情報

住所 〒414-0032 静岡県伊東市音無町2−3
HP https://itospa.com/spot/detail_54070.html
駐車場 なし
トイレ なし

SNSでシェアする

この近くのおすすめスポット

サムネイル
詳しく見る